恭子先生の本を本屋さんで手に取ったのが丁度去年の10月。
勤めている為休日の教室を問い合わせた私に、先生が、「1年かけて基礎科を卒業される方もいますよ」と言ってくださり、前から興味があったマクロビオティックの世界を知ることになりました。
そして、この1年間は、私のこれまでの人生の中で一番価値感が変化した年になりました。
まず、台所が変わりました。
お手本は先生のお宅の台所です。
先生と同じ鍋を買い、油濾しを買いました。
基本調味料は塩と味噌と醤油とごま油。こぶと干しいたけ。
あとは先生のレシピに出てくる調味料や国産小麦だけ。サランラップや電子レンジもなるべく使わないようにしよう という気持ちが生まれました。
いままですぐに捨てていた娘の穴あき靴下も台所で再利用するようになりました。
日常の食事が変わりました。
毎日食べていた肉、魚、卵、乳製品を止め、穀物菜食中心の食生活になりました。
調理には砂糖、みりんを使わなくなりました。
私は白米から玄米に切り替えました。
家族は白米がいいというのでそのままですが、必ず雑穀を入れて炊くようになりました。
玄米でよく噛む癖がつき、なんでもよく「噛もう」とする習慣がつきました。
飲み物が変わりました。
これまでは、冷蔵庫には常に牛乳、オレンジジュース、アイスコーヒー、ミネラルウォーターが入っていました。
今は三年番茶のみです。
毎朝煮出して、私と娘の水筒、そしてポットに入れます。
そして前日に残ったポットのお茶を今度は冷やして夫が飲みます。
味覚が変わりました。
以前よりも素材の味を感じるようになり、美味しさの基準が変わりました。
肉や魚やアミノ酸が入っているだしがすぐにわかるようになりました。
身体が変わりました。
始めてから2ヶ月で2キロ、7ヶ月で3キロ、計5キロ体重が落ち、その後は止まりました。
身体が軽くなり、年、1、2回はかかっていた、重い風邪をひかなくなりました。
そして私が何より嬉しいのが20年来の「痔」が完治したことです。
先生のお教室に通い始め、身体が変わるのを実感した4ヵ月後に、思い切って「手術」をうけたことも興をなしました。それから再発することもなく、ちょっと不調な時は先生に教えて頂いた「酵素+里芋パスター」を塗ると2日くらいで良くなります。
これは私にとって、この食事法を始めた「最大の幸せ」です。
家族が変わりました。
これは予想外のプレゼントでした。
始めた当初はかなりのブーイングの嵐、非難轟々でした。
頻繁に作っていたとんかつやハンバーグ、豚肉の生姜焼き、鳥のから揚げ、甘い肉じゃが、市販のルーのシチューやカレーは、我が家の献立から突然なくなりました。
娘からは牛乳とシュガーコーンの朝食に戻りたいと騒がれ、「なんでママは普通のママじゃないの?」などと言われ、夫にも「食事の楽しみがない」「味がしない」などと嘆かれました。
「お肉もどき」も嫌悪され、毎日、夫と娘用に「おそうざい」を購入しました。
ところが、1年も経つ頃になると、家族がお教室で習った私の作る料理に親しみはじめました。
もちろん、たまに旬の魚の塩焼きや刺身も食卓に上ります。
その時は私も美味しく頂きます。
でも、なくてもよくなったのです。
野菜のおかずと納豆、ご飯とお味噌汁・・・これが普通になりました。
また、ジャンクフードが大好きで肥満気味だった夫が、自分で毎朝、おにぎりを3個、握って持っていくようになりました。(この意識の変化がすごいです!)あとは自然食品店で売っているお味噌汁が今の夫のランチです。
アレルギー性の鼻炎だった夫ですが、症状が全く出なくなりました。
2年目を迎えて。
ここまでは1年目に起こった変化、良いことばかりを書いてきましたが、これから2年目を迎えて、まだまだいろんな課題があるな〜と感じています。
きっと私はまだ入口に立ったばかりなのでしょう。
会社での甘い物がなかなか止められない(砂糖の害を頭では理解しているはずなのに、です。砂糖って中毒になんだ〜と実感)、コーヒー好き、貧血が治らない、背中や肩や胸腺のコリや痛み、外食時の(ここぞとばかりの)過食・・・などなど、頭を抱えてしまうことは山ほどです。
また、時々同僚や友人から「なんでそこまでストイックになるの?人生楽しいの?」と言われ、ふと心が揺れてしまうこともあります。
そんな時は、自分に、「じゃあ前の食事に戻るの?」と自問自答しています。
そして、先生の本を読み返し、繰り返し聞いた先生の言葉を思い出して、元気を出すようにしています。
「〜よりまし」
「妥協せよ、妥協せよ」
そんな風にこれからもずっとこつこつと、今の食のスタイルを続けていこうと思います。
まだまだ生き方までは変わっていないけれど、自分も家族も良い方向に進んでいるのは間違いないですよね。
今後は上級編に進みたいと思いますが、有給休暇が残りわずかになってしまったこともあり、都合をみつつ、単発での参加とさせて頂きます。
先生とはこれからも先もずっと、なんだかのかたちで繋がっていたい、そう願っています。
先生に出会えて本当に良かったです。
先生のレシピはなにより「美味しい!」です。
そして、お料理以外の大切なこと、目からウロコな事も沢山教えて頂きました。
今度ともどうぞよろしくお願い致します。
ありがとうございました。